日本が不景気なのか、世界規模で不景気なのかは、素人の私にははっきりと述べることができませんが、生活保護受給者の数は年々増えています。
生活保護の金額はとてもではありませんが高額とはいえず、中には生活保護で足りない生活費をキャッシングで補いたいと思う人も居るはず。
しかしキャッシングのためには審査を受けねばなりません。果たして生活保護受給者は、審査に通り即日融資のキャッシングを利用できるのでしょうか。
目次
生活保護は生活を保障するためのお金
最初に言っておきたいのは、生活保護というのは、受給者の最低限の生活を保障するためのお金です。
アルバイトやその他仕事で稼いで得るお金とは質が違うということ、収入として見られるお金ではないということをまずは理解しておきましょう。
税金で賄われている生活保護は、額面がどうこう以前に、あなたが働いて得たお金ではないのです。
生活保護でも消費者金融の審査に通る？
まずは消費者金融からの借入を考えてみましょう。生活保護受給者が消費者金融の審査に申し込んだ場合、審査に通るのか否か。
テレビコマーシャルを頻繁に放送しており、即日融資も可能で利用も軽なため、生活保護受給者としては審査に通りたいところですが…。
正規の消費者金融からお金を借りることはできない
生活保護受給者は、国から認可を受けた正規の消費者金融の審査に通ることはないと思ってください。
消費者金融の利用規約の中に「年齢を満たしており、安定した収入があること」という記載があるからです。何度も言うように、生活保護は収入として認められません。
たまに街で見る「生活保護でも借入れOK」の広告は？
たまに繁華街などで、「生活保護でも融資可能」のような宣伝文句を掲げた消費者金融の広告を見かけることがあるかもしれません。
どうして？正規の消費者金融の審査に通らないはずでは？
と思った人もいるでしょうが、答えは簡単です。こうした広告を出しているのは、正規の消費者金融ではないからです。
俗に言う「ヤミ金」から見れば、生活保護でお金に困っている人は格好のターゲットです。
ヤミ金を扱った有名な漫画「闇金ウシジマくん」でも生活保護受給者がヤミ金からお金を借りる話があるほどです。
銀行カードローンなら収入が無くてもお金を借りられるのでは？
では次に、銀行カードローンを使ったキャッシングが可能なのか考えてみましょう。
銀行からの借入には総量規制がかからず、収入に関係なく借り入れが可能なはず。
しかも最近の銀行カードローンの多くは、時間をかけずにキャッシングが可能な即日融資に対応したものが多くなっています。
即日融資に対応した銀行カードローンの詳しい情報は、「銀行カードローンは即日融資に対応している？」で説明しています。
さて、生活保護受給者は銀行カードローンの審査に通るのでしょうか。
収入が無くとも借りられるのは「配偶者に安定収入がある場合」のみ
はっきり言ってしまうと、生活保護受給者は銀行カードローンの審査に通りません。
銀行カードローンの、収入が無くとも借り入れ可能というのには、「配偶者に安定した収入があること」が最低限求められます。
つまり専業主婦だった場合、銀行カードローンを利用してお金の借り入れが可能ですが、配偶者に安定した収入がある時点で生活保護をもらうことはできません。
生活保護に頼っているということは生活がギリギリであるということ
消費者金融や銀行が審査で知りたいのは、その人が持つ生活力、そしてそれに伴う支払い能力です。生活保護をもらっている時点で生活が安定しているとは言い難いです。
消費者金融や銀行は、ただやみくもにお金をもらっているだけでなく、その人がきちんと社会生活を送るだけの力があるのかも審査します。
消費者金融や銀行の審査は甘くなっているものの…
近頃の消費者金融や銀行の審査基準は甘めになっていると言われています。
公表されている大手消費者金融の審査通過率は高くなっており、個人融資のニーズに呼応するかのように銀行カードローンも貸付に積極的です。
とはいえそれは、最低限安定した収入がある人に対する審査基準です、生活保護受給者には関わりのない話であることに注意しておきましょう。
生活福祉資金貸付制度の利用を
どうしても生活保護だけでは生活費を賄うことができないという人には、「生活福祉資金貸付制度」をおすすめします。
これは民間の貸金業者の貸付ではなく、国からの貸付となります。
貸付対象者は高齢老人や、収入が少なすぎて生活がままらない人、それに身体障害者や精神病に蝕まれている人などです。
つまり正規の業者とは真反対の条件でお金を貸し付けるということです。
ちなみにこの生活福祉資金貸付制度は、通常のキャッシングと同じく保証人を設定することで一切金利がかからないことがあります。ですがあくまで国からお金を借りるのですから、この借りたお金はきちんと返済しなければなりません。
ですが、申請してから審査と実際の借り入れには時間がかかってしまい、即日融資どころか借り入れには数ヶ月かかってしまうことも覚悟しておきましょう。