カードローンとビジネスローン、これから使うとしたらどちらがいいのでしょうか。初めてお金を借りる方にも分かりやすいように、シンプルにご説明します。これをご参考に、あなたに合った業者からお金を借りられるといいですね。
目次
Q.カードローンとビジネスローンはどこが違うのでしょうか?
初めてお金を借りようと考えているのですが、金融商品の種類があまりにも多すぎて、よく分からない状態です。そもそも、カードローンとビジネスローンは、どこが違うのでしょうか。どちらもお金を借りるためのサービスですから、同じもののように思えるのですが……。
A.事業のためのお金はビジネスローンで借りましょう
ビジネスローンは、事業資金の借入をするための金融商品です。これから会社の経営を始める中小企業や個人事業者が利用するもので、カードローンとは使う目的が異なります。それだけでなく、カードローンで借りたお金は、事業資金として使うことができません。企業のためにお金を借りようとお考えであれば、ビジネスローンを利用しましょう。
ビジネスローンとは
ビジネスローンとは、事業資金の借入をするためのローンです。ビジネスローンを取り扱う業者には、銀行の他に、クレジットカード会社や、消費者金融などがあります。銀行以外のビジネスローンは「ノンバンク系」という総称で呼ばれることもあるようです。
事業資金とは
事業資金とは、経営のために利用するお金のことです。事業資金には、「起業資金」「設備資金」「運転資金」の3つの種類があります。このいずれかによって、どこでお金を調達するのかが異なってきます。
起業資金とは、事業を始める際に必要となるお金のことです。事業の実績がない状態でお金を調達しなければなりませんから、自分で用意をした「自己資金」や、「公的融資」や「補助金・助成金」を利用するのが一般的です。
設備資金とは、事業に必要となる建物や機械などの、設備のためのお金のことです。ここでは、「信用保証付き融資」や「プロパー融資」や「ビジネスローン」が利用されます。
運転資金とは、事業の経営を補うためのお金のことです。「手形貸付」「証書貸付」「不動産担保貸付」「ビジネスローン」が利用されます。
商工ローンとは
事業資金の調達をするための金融商品のひとつに「商工ローン」があります。商工ローンは、ノンバンク系に分類されます。担保なしで借りられる上に、即日融資ができる業者もあることから、どうしても事業資金が必要な場合に有効利用ができます。ただし、商工ローンから借入している事実を銀行に知られると、銀行からの融資を受けられなくなるなど、不利な状況となることがあります。
ビジネスローンのメリットとデメリット
ビジネスローンを利用するメリットは、即日融資などスピーディーに対応してもらえる点や、銀行に比べて審査に通りやすい点でしょう。また、担保や保証人が必要ないのも、利用しやすさに繋がっています。
それに対して、銀行に比べて金利が高い点や、借りられるお金の限度額が低い点は、デメリットと言えるでしょう。また、ビジネスローンをうたった悪徳業者が多いのも、難点のひとつであるかもしれません。
自由にお金を使いたいならカードローンを
ビジネスローンの用途が事業資金に限られるのに対して、カードローンは特に使い道が定められていません。生活費に不足が出た時や、一時的に大きな買い物をした時など、自由に使うことができます。したがって、単に個人的にお金が足りないという方は、カードローンを利用しましょう。
カードローンのメリットとデメリット
カードローンは、あくまで個人的な目的で借りるお金ですから、ビジネスローンよりも気軽に申し込みができます。申し込みは無人の店舗内にある自動契約機やインターネットから行えるので、比較的簡単で、人目も気になりません。
そんなカードローンのデメリットは、手軽に利用できて使い道が自由な分、使い過ぎや滞納が起こるおそれがある点でしょうか。カードローンをお使いになるなら、借入と返済は計画的に行うよう心がけましょう。
目的に合ったローンを使いましょう
カードローンとビジネスローンの違いは、お金を使う目的の違いにあります。自由な目的のためにお金を借りたい方は、カードローンを利用しましょう。一方、事業資金を借りたい方はビジネスローンを利用してください。自分の目的に合ったローンを選んで、無理のない借入・返済の流れを作れるといいですね。